私たちは徳島県の那賀町(なかちょう)というところで仕事をしています。
那賀町は森林率が95%というほとんどが山の地域です。さらにその80%ほどが人工林で主に杉が植えられています。
春になると皆さんの悩みの種となるのが「花粉」
花粉症/花粉アレルギーの方は、大変ですよね・・・(筆者はまだ発症しておらず花粉を気にせずイケイケです)
今回は、よく聞かれる下記質問と現状をご紹介したいと思います。
Contents
那賀町みたいな山の中だと花粉症でみんな大変でしょう?
実は、花粉症がひどいという話は実はあまり聞きません。
特に花粉避けのマスクをするわけでもなく、気にせず吸い込んでいるひとも大勢います。
(※筆者調べ 花粉症の方申し訳ございません)
山林が少ない地域に比べ、より多くの花粉を摂取しているように思いますが、那賀町民にあまり花粉症の発症がないというのも変な話ですので、花粉症について調べてみたところ、花粉症(花粉アレルギー)の発症の原因は下記のようなものがあるようです。
花粉症の原因は花粉だけではない!?
①スギ花粉量の増加
⇒花粉を作る大きく育ったスギが増えたことなどの影響
昔に比べて出る量が増加!?
②大気汚染
⇒排気ガス、微粒子などが抗体を産出することで花粉症の発症を促進
呼吸器の調子が悪いと花粉が体調不良の原因になることも
③食生活・生活リズムの変化
⇒高脂肪・高タンパクの食生活や不規則な生活・ストレスの多い生活などがアレルギーを起こしやすくしている
④住宅環境の変化
⇒通気性の少ない住居・環境がダニ・カビの温床をつくり、アレルギーを起こしやすくしている
都市部の舗装された環境では花粉が舞うので山間部よりむしろ多い!?
(広い空間があり、山や川などに花粉が吸着されれば街に比べて舞い戻ってこない)
那賀町はスギが大きく育ち花粉がたくさんあるにも関わらず花粉症発症者が少ないとすると、
われらが暮らす徳島県・那賀町の環境は、、、
・きれいでおいしい空気に囲まれ(大気汚染が少ない)
・地元のおいしくバランスの良い食事をとり、規則正しくストレスフリーな生活をおくることができ
・木・山・川などの豊かな自然に囲まれた最高で健やかな住環境である
ということになるのではないでしょうか!!!
※患者割合などの統計は調べ切れておらず、あくまで筆者による周辺ヒアリング調査と考察です。
単に人口が少ないため、花粉症の方との遭遇がないということかもしれません。。。
ちょっと言い過ぎな気もしますが、このような考え方もできるのでは?と思っています。
花粉の少ない杉があるの!?
花粉症で多くの皆様が悩まれている現状を受け、花粉を出す量が少なかったり、まったく出さなかったりする品種改良も開発されています。↓林野庁・花粉の少ない苗木を植えよう
https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/kafun/hinsyu.html
「杉」や「桧」と聞くだけで、木材のイメージというより花粉の悪いイメージが先行してしまっているなと感じることが多々あります。。。
今後植えられる次世代の木が大きくなるころには花粉症がなくなるといいですね(^^)
次世代の杉を植えていくためにも、まずは今大きく成長した杉を伐採し、適切に活用していくことが大切です!
(出展: 林野庁)
木を使うと花粉症対策に!?
伐採し木を使うことが、次世代の木を植える際に花粉の少ない品種への転換も進み、二酸化炭素をたっぷり吸収して森林の多面的機能を発揮することにもつながります。
森林のサイクルをまわしていくことがより良い環境づくり・おいしい空気づくりにもつながり花粉症を発症しにくい環境づくりにつながるかもしれません。
木は決して人間の敵ではありませんので、親しんでもらえるようなモノづくりや発信にも取り組んでいきます!
いろんな木に関するNAKAWOODの取り組みはページ下部からご参照ください!