持続可能な開発目標(SDGs)においても、具体的に取り組みが求められる中、さまざまな商品の材料として、「自然に優しい素材」が求められています。
工業材料や新素材としても注目される木粉って一体どんなものなのか調べてみました。
Contents
木粉とは
読み方
漢字では木(き)に粉(こな)と書き「木粉」です。読み方は「もくふん」と読みます。
英語では木(Wood)に粉(Powder)と書き「Wood Powder」です。
一般的には「ウッドパウダー」と言った方がイメージしやすいかもしれません。
大きさ
「おが粉」と「木粉」がよく混同されますが、一般に、木粉はおが粉よりもさらに小さく、粒子の形状が安定しています。
細かい粒度の木粉は、まるで「きなこ」のようです。
「参考」:木片粒子の大きさによる名称区分
・チップ :5mm以上
・おが粉 :1mm~5mm
・木粉 :1mm(1,000μm以下)
木粉の機能
基本的に材料である木材の性質・機能を持っています。天然・自然素材ですので安心安全です。
①吸水性
粉体のため表面積が大きく、水分を吸着する性質があります。
②消臭性
粉体のため表面積が大きく、臭気などを吸着する特性があります。
③断熱性
木材はかさ比重が小さいため熱伝導率が小さい特性があります。
④抗菌性
木材に含まれている成分により菌の繁殖を抑える効果があります。※樹種によります
⑤生分解性
木材は自然環境下では腐朽する素材です。※他素材との混合・混錬により耐腐朽性の付与も可能です
木粉の活用方法
さまざまな用途に用いられる木粉の、代表的な活用・加工方法は下記の通りです。
①混ぜる
木粉は粉末のため、他の素材と混ぜ合わせることによって「木の性質の付与」「増量材」などに使用できます。
②成分の抽出
小さくなることで表面積が大きくなるため、木質に含まれる成分抽出や化学反応を行いやすくなります。
③成分の吸着
湿気を吸着する調湿材となる、臭気を吸着して消臭剤となるなど吸着基材としての適性があります。
④基材
かさ比重が小さく表面積が大きい特性は断熱や吸音性能があり、各種基材としての適性があります。
まとめ
木粉は、多様な機能を持ち、さまざまな活用可能性のある自然素材です!
いろいろな用途に木粉が活用され、木材の利用や山林の管理が促進されるといいですね(^^)
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