
皆さんは身の回りの木製品が“どこからきた木”で、使い終わったあと“どうなるのか”を考えたことはあるでしょうか?
「木と生きる.com」編集部では、森と私たちの暮らしをより良くつなぐヒントを探して各地を取材しています。
今回は、森の恵みを無駄なく活かし、“価値ある循環”を生み出すアップサイクルに注目しました。
Contents
アップサイクルとは?
アップサイクルとは、廃棄されるはずだった素材や端材を単に再利用(リサイクル)するだけでなく、新しい発想や技術で、より魅力的で高付加価値な製品へと「進化」させる取り組みです。
特に木材は、住宅や家具の製造工程でたくさんの端材や廃材が生まれますが、その多くが建築廃材や燃料チップとして低い価値で利用されてきました。
しかし今、木材アップサイクルの波が全国で広がっています。
森林の町・徳島県那賀町で生まれる「未来をつなぐ木」のチカラ
徳島県南部、森林率95%という“森の町”那賀町。この地で、人と森の未来を考えたユニークなアップサイクル製品づくりに取り組んでいるのが【那賀ウッド株式会社】です。
端材が、木粉や竹粉となり、新たな製品へ
那賀ウッドでは、
- 家具製造や建材加工で発生する端材やカットオフ材、形のそろわない竹など
- それらを細かく粉砕・乾燥し、独自技術で「木粉」「竹粉」として再資源化
- この木粉や竹粉を使い、バイオプラスチックのごみ箱や食器、雑貨、ノベルティなどに生まれ変わらせる
という、一貫したアップサイクル技術を確立しています。

木や竹などの植物資源を粉砕加工した品質の高いパウダーと樹脂を混合した植物由来の優しい食器

竹活用バイオヴィーガンレザー「バンブレナ」のお財布

味噌蔵の樽材をサーフボードに加工(アップサイクル・コンテスト2019で世界3位に!)
なんと、2025年大阪・関西万博の会場でも那賀町産の木粉・竹粉を使ったサステナブルなごみ箱が導入されました。

那賀町の未利用木竹材から生まれたごみ箱(大阪・関西万博にも導入)
地域の木の命を、資源ロスなく、人にも地球にもやさしい製品として世界中に伝えるチャレンジです。
暮らしの中の“サステナブル”を選ぼう
私たちが日々手に取る木製アイテムやエコグッズ。そのひとつが、「どこの森と、どんな人の想いで生まれ、どんな未来につながっているのか?」という小さな“ストーリー”を知ることで、もっと豊かで優しい選択肢になるはずです。
那賀ウッドのような企業の技術や提案は、
- SDGs対応のノベルティ・オリジナル雑貨の開発
- 店舗やホテル向けのオーダーメイド家具・什器
- 教育現場での環境教材、ふるさと納税返礼品
など、さまざまな形で私たちの暮らしを支え、未来を明るくしています。
“アップサイクル木工”・“地域資源活用”に関心のある方へ
もしも貴社や団体で
- 「端材・廃材活用のサステナブルな商品開発/OEMをしたい」
- 「木粉や竹粉を使ったエコノベルティを作ってみたい」
- 「那賀町の木でオリジナルアイテムを作りたい」
そんな課題やアイデアがございましたら、下記の那賀ウッドの公式サイトもぜひご覧ください。
森と地域の命を“カタチ”に、未来へつなぐアップサイクル。新しい一歩のパートナーとしてさまざまなお悩み事の解決に対応しています。
NAKAWOODのアップサイクル
https://www.nakawood.co.jp/jigyo/upcycle/