最近はこの言葉を見聞きする機会も多くなってきたな~とは感じますが、まだまだ一般的な言葉ではないですよね。
そこで、今回は木育ってなんなの!?というところをご紹介します!
想像のとおり、木や森林に関する教育の取組のようです。
ただ、教育というと子供向けのイメージがありますが木育は生まれてから死ぬまで続くようです!
わが子に、孫にとお考えの方もいるかもしれませんが、お子さんだけじゃなくご自身の学びも続きますよ~
SDGsは世界規模の取組ではありますが、各地域においても持続可能な社会づくりは喫緊の課題となっています。
日本は国土の2/3が森林という世界有数の恵まれた森林国です。しかしながら、近年は気候変動や森林の荒廃の影響などで洪水や土砂災害が頻発しています。森林を適切に管理し、森林の持つ国土保全機能を高めることによって今後起こりえる災害の規模を小さくすることができるかもしれません。
自然は人が手を付けずに放っておくのが一番と思う方もいらっしゃると思いますが、人工林・耕作地や里山のような二次自然は人の暮らしがあり管理されるからこそ残る共生の原風景です。
日本にはまだまだ豊かな自然や環境が残されています。しかしながら、産業の衰退や人の手を離れてしまった田畑や山林の荒廃が課題となっています。
あくまで個人的な見解として、「木育」とは木や山、その他自然に興味を持ってもらい、ゆくゆくは「まちしごと」の担い手の育成を目指すものだと思っています。
我々がいる徳島県は国内でも有数の森林県であり、以下のような将来を見据えています。
「とくしま木育ガイドブック」より抜粋の木育が目指す社会や人づくりです↓
なので、木のおもちゃで遊ぶことだけが木育でなく、幅広い活動が「木育」のはずです!
「木育」には決まったスタイルがあるわけではありません。一人ひとりが、木育に関連する知識や技術を活かしながら、それぞれの地域や木材を使って人の心に穏やかに届く「木育」をはじめましょう。
「木育」活動を通じて、私たちの住む徳島、そして那賀町のように豊かな自然に恵まれ森林や木材の中で暮らせる喜びを再発見していただけたら幸いです!
木育活動については、ウッドデザイン賞も受賞したプログラムなどもありますよ~
NAKAWOODのサイトにジャンプして是非ご覧ください(^^)/
Contents
木育とは
なんて読むの?
まずは読み方です。木(き・モク)に育(そだてる・イク)の漢字で「もくいく」と読みます。 体育(たいいく)や食育(しょくいく)のような感じで呼んでいきましょう!なにをするの?
上述した体育や食育と同じようなイメージだと、教育に関係してそうですよね。 その定義については、「とくしま木育ガイドブック」より抜粋、引用させて頂くと下記のとおりです。
「木育」とは、子どもをはじめとするすべての方々が「木とふれあい、木に学び、木でつながる」取り組みです。
それは、人が生まれ、その生命を終えるまで木を身近に使っていくことを通じて、人と森林との関わりを主体的に考えられる人づくりをめざしています。
何で木育するの?
木育は「人と森林との関わりを主体的に考えられる人づくり」を目指すということが分かりました! でも、なんでそんなことをする必要があるのでしょうか? 個人的には、小さいころから自然に親しんできて楽しく遊ぶ原体験が、大人になって自然に目を向けたい、よい環境を次世代につないでいきたいという動機づけになっています。 しかし、今まで身近にあった自然体験や里山での遊びが遠くなり、木や山をはじめ自然に触れる機会は減ってしまっています。 世界的にも、2015年の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)として17のゴール・169のターゲットが採択されました。 このゴールには、④教育、⑦エネルギー、⑧成長・雇用、⑨イノベーション、⑪都市、⑫生産・消費、⑬気候変動、⑭海洋資源、⑮陸上資源など日本の山間地域や林業、教育に大きく関係するような目標もあります。fa-globe
木育が目指す社会
地域の個性を生かした木の文化
徳島県においては、豊富な森林資源を生かして、古くから林業を起点に木材関連産業や木工・家具製造、住宅分野まで裾野を広げてきました。 戦後植林された「木頭杉」、「徳島すぎ」が利用可能な資源となっている今、木材以外の工業製品との関わりの中で生きてきた人々の暮らしや環境、学びを見直して、木材の利用促進による「木の文化」の再構築をめざします。人と森林が共存できる社会
「木育」活動を通じて、森林や自然に対する気づきと尊敬の気持ちをもち、木材との「つながり」を通じて地球環境保全を考え、人と森林が共存する新しい社会をめざします。木育を通じた普及啓発
「木育」活動を通じて、私たちの生活に新たな木材の活用を呼びかけるとともに、木を活用したモノづくりはもとより、町づくりやコミュニティーづくりへの活用を目指します。fa-leaf
木育が目指す人づくり
木とふれあい感性を育む
木と「ふれあう」ことにより感性を高め、木との関わりから自分自身を大切にすることを知り、人や自然に対する「気づき・尊敬する気持ち」を育てます。
木でつながる人づくり
身近な人と一緒に木で遊び、木に学び、木でつながる活動を通じて、木と森林、河川、海洋、都市とのつながりを創造することが重要です。また、人間活動における教育、環境、産業、消費などのつながりを理解して、木の良さや利用の意義を普及する人づくりをめざします。
木育って何をするの?
ここまでで、木育が目指す目標については何となくイメージできましたか? では、その目標に向かって何をすればいいんでしょうか? さっそくですが、徳島の木育の方針を見てみましょう↓fa-child
木育への取り組み
木とふれあう
いつでも、どこでも、だれとでも、木とふれあう
心の穏やかな発達のために、木の道具を使うことや生活空間に木を増やすこと、木や森と積極的に関わることで、「木の良さを感じる感性」をバランスよく育むことをめざします。
木に学ぶ
木の教材・学びの木育
徳島県の森林と木材、それらを取り巻く社会環境には、教材として活用できる魅力的な素材があふれています。木や森との日常的な関わりの中から、森や木を身近に感じる環境をつくり、森や木と自分とのつながりに気づき、モノを創造する知恵や力を培っていくため、これらの素材を学校や地域のさまざまな学びの中に取り入れ、木の教材・学びの木育を作ります。
木でつながる
つながりを理解し普及する
木を通じて、人と森林のつながりや、川上から生産される木材が、川上の住宅や家具などに利用されるつながりを理解して、木の良さや利用の意義を普及します。
また、木製品を見て「どこで育った木か」「誰が育て、生産されたものか」「どのような加工がなされてきたものか」「どれだけの化石燃料を使って運ばれたものか」を知るための仕組みや、木材の生産者と消費者の懸け橋となる活動を行います。